R&Bを歌いたいレッスン生がいます。
超高音タイプ。
でも換声点があり、曲を歌うと、そこが問題でなかなか上手く高音に移行出来ないでいます。
こういう悩みは多くありますね。
私もその一人でした。
いや、これはなかなか厄介ですから「換声点ショック」が小さくなったって、歌を歌うときは色々と考えるものですよ。
彼女がある事情があり「歌いたい」と持って来た曲はビヨンセの「Listen」です。
この曲素敵です!
でも難しいですね。
2オクターブを行ったり来たり。。。 そして何と言ってもこのソウルフルな歌い方。これを身につけたいわけです。
この生徒さんはとにかく「良い声」の持ち主です。
そして、前途したように高音タイプ。
あとは「換声点ショック潰して」自在に操れるようにするだけ。
簡単に言ってますが、これがとても骨の折れる作業なんだけど。。。
「換声点」が「A」辺りにあるため、まずはそこを潰す事にポイントを起きます。
そして「息モレのあるウラ声」も更に精度を上げます。 まだ通い始めて2回目。
歌って来た経験があり「彼女なりのスタイル」があるため、まずは「発声練習時」に於いては、ニュートラルにしてもらいます。 そうしたら「ホー」もキレイに出るようになりましたよ☆
この「息モレのあるウラ声」で「ウラ声」というものの認識、そしてこれがどれだけ有効かという事を「体感として解ってもらう」事にしました。
上手くいったときはどの生徒さんも「息モレのあるウラ声の重要性」、そして発生時の感覚が「あ、楽にスコーンと出る」と言った具合に納得します。
とにかく今は、この「Listen」を歌うために基礎作りです。
この生徒さんは、その事を良く理解してます。
「感情を込めて」というレッスンでは、どうにもならない。。。
「不安定な時期は色んな声質が出て、どれが合っている声なのかが解らなくなる」
とSOSのコンタクトしてきました。
本当にその通りです。
「歌が上手い」だけじゃ感動は起こりません。 好みもありますし。。。 そんなの百も承知ですよね。みんな。
その上で今、私のところに来ている生徒さんは「自分達なりのスタイル」を持っているのに、それが曲を歌う時に上手く出来ないもどかしさがあるのです。
そう、まだ声作りが出来てないのです。
だから「自分らしく歌えるために」声作りにレッスンに励んでます。
この生徒さんも、歌の仕事をしています。
それでも上を目指す上で、基礎は不可欠と思い「一からやりたい」との事でした。
思うに、こういう生徒さんに対し、ただひたすら課題曲だけを渡して「感情込めて」「もっとソウルフルに」「歌詞の意味理解している?」というレッスンはあり得ないですし、非常に酷だと思います。
この「Listen」は、中音域の「A」や「B」辺りをウロウロするだけでなく、その音域でかなりの声量でしっかり歌い上げる曲です。
ですから、この辺りに「換声点」があり、そのショックが大きければ全く歯が立ちません。
ここをある程度クリアしてからならまだしも、そうでない内から難しい曲をやらせるのは生徒にとっては本当に辛い事です。
どのように練習していいかもわからなくなります。。。
熱心に曲を練習すればするほど、混乱が起きます。
何故なら「何が原因で今歌えないのか?」を教えておらず、「改善に向かったレッスン」では無いからです。
この生徒さんにも、基礎の重要性、そしてそこを少しずつクリアしながら今までの発声を、どう曲に活かすかというステップでレッスンをしていく事を説明しました。
AメロからBメロに行くブリッジで、まずはしっかり「声」にして繋げて行く事。。。これを目標にまたレッスンです。
そう、要は「換声点ショック」を潰して行くレッスンです。
最後に・・・歌えるその日までNever, Never Give Up!
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