バンドボーカルに告ぐ。 焦っちゃダメよ!!!! 

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今日は「バンドボーカル」にフォーカスしたいと思います。

とにかく、「バンドボーカル」は大変です。

と言っても、ピンと来ない人もいるかもしれません。 順調にバンドボーカルとして活躍し、クールにMusic Lifeを過ごしている人もいるでしょう。

でも「メンバーには言えないけれど実は悩んでいる。。。」というバンドボーカルは結構いると思います。 私のところにはバンドボーカルとしての悩みのメールが結構来ます。

多分、私が「バンドボーカルとして悩んでいた事がある」とブログやHPで書いているからかもしれません。

バンドボーカルをやっている人は主に、以下の悩みがあるようです。

  1. 実はボイストレーニングスクールに通ってる。でも、すぐにその事が歌に反映されない!
  2. 一人でカラオケで歌う分には良いけど、バンドだとどうしても張り上げちゃう!
  3. ライブの時、スタジオでの練習の時、自分の声が聴こえない。

他にも色々とあると思いますが、これに集約されると思います。

特に「1」について書きたいと思います。

とにかく今日のブログのタイトル通り、「焦っちゃダメ!!!」です。

そして、実は「発声に集中して、曲を歌わない方がいい時期がある」のです。ただこれは現役バンドボーカルには受け入れがたい事ですよね。

普通、ボイストレーニングと言えば「発声」と「課題曲」がセットとなりますし、発声は歌に活かされるべきですから「曲を歌わない」なんてあり得ないですよね。

問題は、「現在の歌い方のクセなど、発声の状況・状態」にもよります。

要は、現状で以下のような事が無いのなら、「発声」と「課題曲」を同時進行で結構最初からやっても問題ないと思います。(もちろん、バンド活動も)

  1. ヒドいクセが無い。
  2. 換声点ショックはあるけど、あまり大きく無い。
  3. 音域がある。

ですから、この正反対の場合は本当はじっくり、焦らずに「発声を重視」してレッスンに臨む時期があった方が理想に近づけます。

危惧されるのは、常にバンド練習の度にレッスンでやった事が「リセット」し易い事です。 また「張り上げ傾向」の場合、「ウラ声」を混ぜる事を脳から筋肉から調整しないとダメなのですが、そもそも張り上げて歌う事が染みついているので「ウラ声を混ぜる」とか、「息漏れの無いウラ声」とかを発声しても頼りなく細い声に感じられ、ついには「Rockを歌えるような声じゃない! こんなはずじゃなかった!」と落ち込みやすいです。

もっと言うと「諦めてしまう」という事です。

「張り上げタイプ」は「息モレの無いウラ声」をしっかり出せるようになると、少しずつ「ミックス」の際にコツが掴めるようになるのですが。。。

このように「ウラ声、オモテ声の微妙なさじ加減が安定してない時」に、バンド活動をすると、「どれが正しいのか?」が解らないままバンド練習に追われると思うので、なかなかレッスンでやっている事が反映しずらいのです。

焦る気持ちは良くわかりますが、換声点ショックを少しずつでも潰してきた私としては、何度も言いますが「合っている方向で練習すれば、必ず道は開ける」と声を大にして言いたいです。

現に生徒さんで、特に「課題曲」をやっていなくても、「以前は歌えなかった曲が歌えるようになった」と嬉しいメッセージを貰う事があります。

 

私も弓場先生に「結果的に発声をじっくりやったほうが、上達が早くなるよ」と言われました。そう、何度も。

確かに落ち込みましたよ。 他のレッスン生は「課題曲」があるわけです。私は最初のレッスン時に幾つかスタンダードナンバーを頂きましたが、「ファ」から始まる歌が歌えませんでした。

声にはなるのですが「ミやファ辺りは色々な音質が出る」ので、どの音質が良いのかわからず、またそんな調子ですから、この音を基点にどんどん高音になると張り上げるというか、とにかくオモテ声傾向になり、肝心のサビでは逆に換声点ショックが大きいのでガクっと息モレになりパンチの効いた声にはならず、盛り上げに欠ける状態に。。。

まず、自分自身が出だしから歌い辛く、気持ちが悪かったですね。 英語の発音とか、感情とか、フレーズ、ブレスなんて考えている余裕は全く「0」!!!!

注意されても、そんな事気にしてられず、終始「この音質? どれ? なんでこんなの歌えないの?」とイライラが募ってました。バンドボーカル経験者というのが恥ずかしいくらい歌えなかったです。

その時です、弓場先生に「う〜ん。難しいな。 やっぱり発声練習に集中したほうがいいよ」と言われたのは。また、HPにも書いてますが本気度を分かってもらおうと、ちょっと難しいくらいが自分にも良いプレッシャーになると思って、映画「Dream Girls」の中で歌われている「And I am Telling you」を歌いたいと直談判。

「歌ってみて」と言われ、歌いましたが最初の一声で「カーン。やっぱり発声」と言われました(笑)。それも聴講生の前でです(笑)

 

私のところでも何人かバンドボーカルが「1週間後にライブです」「1か月後にレコーディングです」「CDを出してますが、自分らしく歌えない、これでいいのかわからない」と言って門を叩いてくれる方がいますが、私は正直に伝えます。

「まだ、歌には反映出来ないかも。。。バンドは続けてもいいけれど、そこは少し割り切って」と。 そして「諦めないで!」と。

「本気度が高い人」ほど「理想も高い」ので、挫折し易いです。 気持ちは分りますが、絶対に焦らず、諦めない事です。

とにかく合っている方向で練習していると、自分でも頼りないと感じていた「息モレの無いウラ声」もしっかりし、反転母音の精度も上がり、協力筋の使い方がわかると「声量」も出て来ます。

メンバーに分ってもらうのは大変だとは思いますが、「焦るな!」そして、最近いつも言っているのが「腐るな!」って事!

最後に・・・歌えるその日までNever, Never Give Up!

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