伊藤政則氏ナビエゲートでおくるラウドネス(LOUDNESS)の二井原実氏とB’zの稲葉浩志氏のボーカル談義が面白い!
ラウドネス(LOUDNESS)二井原実氏がこんなに楽しいトークをする人だとは知らなかった。。。
そしてB’zは全く詳しくないのだけど、稲葉氏はラウドネス(LOUDNESS)のファンだったんですね~。
とにかくハイトーンボーカリストのお二人だけど、やっぱり声が出ない時や調子が悪い時があり、悩み、また苦しんだ事があるとボーカリストならではの内容となっています。
プロのボーカリスト、またハイトーンのボーカリストなら悩みはないじゃないか?と思っている人には必見ですよ。
二井原実氏は28歳あたりから、「あれ?声が出にくい」と思ったとか。
「オクターブ下げないと歌えないかも?」という焦りがあったけれど、「歌い方」「発声法」などを考えたことがなかったから10年くらい「何が原因か不明なまま」過ごしていたようですね。
そんな時、一緒にツアーをしていたTNTのボーカルがライブ前に必ず40分ほど続けて「リップロール」などの「発声練習」をしているのを聴いて、ご自分もリップロールを習得し、声を整えてきたそう。
二井原実氏といえばYUBAメソッド創設者の弓場先生に相談?に来られたようです。
弓場先生も二井原実氏のハイトーンボイスは印象に残っていたようで「とても高音で驚いた」とおっしゃってました。
でもよりロックに向いたものを〜という事でボイストレーニングCDを出されてますね。
(YUBAメソッドはロックとかジャンル関係ないのですけど。。。単にシンプルな基礎となる発声法なので)
それからB’zの稲葉浩志氏もだんだんと「あれ?」と歌いにくくなる事が多くなってきたと言っているのが興味深い。
また、バンドボーカルとしての悩みの特徴である「声の調子が悪いボーカル」をよそに「バンドはどんどん進んじゃう」という下りがおかしかった。。。
本当にそうなんですよね。。。
バンドメンバーがボーカリストが調子悪いという事の「意味」に関心を示す事はあまりないですね。
このトークも最終的には「暴飲暴食」や、「お姉ちゃん」「睡眠不足」が原因だと結論づけてますが、それだけでなく、二井原実氏がリップロールを1年くらいかけて習得したという話が物語っているように「裏声」をいい分量だけ「表声」に混ぜるという事が重要だと思います。
また高くて歌えなくなったから「キーを下げて歌う」事への躊躇い、バンドメンバーへの了解を得ないといけないジレンマ、そして「キーを下げたからって歌えない」事への二井原実氏の言及が良かったです。
その理由は「慣れてないから」というトークになってましたが、それもありますが、多分「換声点」の問題もあると思います。そもそも歌いづらくなっているわけですから、多分「裏声」の混ぜる分量が長年のライブ活動などで少しずつ少なくなり、表声成分の方が多くなってきたのではないか?と考えます。
そうなると「換声点」の問題が少しずつ顕在化してきたのではないでしょうか?
ですからキーを下げてもその中に「換声点」が存在する限り、歌いにくさは増しますし、場合によっては下げた方が表成分が多くなるでしょうからより歌いにくくなると思います。(その人の状態によります)
とにかく声が出なくなった時、そのことよりも「原因がわからない」というのが一番苦しみます。
さてさて、とにかく楽しいボーカル談義なのでチェックしてみて!