「息モレ傾向」の方がミックスボイスを習得したい場合、まずしっかりと「声門(声帯)」が閉まってないとダメです。 そして、当然、表声もしっかり発声できるようにしましょう。
とは言うものの、普段、私達は普通に話す事ができますし、「声になっている」わけですから声門(声帯)は閉まってます。
ですが、「歌を歌う」事で起きる「換声点ショックの問題」、「息が続かない」。。。などその他、色々とある問題が、もし「息もれ傾向」が原因だった場合、普段話している状態よりももっと声門(声帯)を閉めようと意識しないと、この問題は解決出来ないでしょう。。。
でも普段は「あ、声門(声帯)が閉まってる!」なんて意識しないですから、「閉めよう」と思っても、どうすれば良いのか戸惑うかもしれませんね。。。
最近入った生徒さんは「息もれ傾向」の方が増えてきました。 高音が良く出るタイプに多い気がします。
さて、話を元に戻して。。。ではどうやったら声門(声帯)が閉まりやすくなるのでしょうか? まず声帯が閉鎖し易い母音というのがあります。
『ア』・『イ』・『エ』・『反転母音のアェ』です。
子音をつけて「ガ」や「グ」などでも良いですが、できればシンプルに母音だけで発声して「誤魔化しが効かない状況で、しっかりと声門(声帯)を閉める練習」をしたほうが、後が楽。。。というか応用が利くと思います。
ここで「しっかりと声門(声帯)を閉めているかどうか?」 の確認ですが、わかりやすいのは本当に「赤ちゃんの泣き声」です。
赤ちゃんの泣き声は「反転母音のアェ」に近いですが、他の母音で発声しても当然OKです。
とにかく、ここでチェックするのは、「音質」です。
『ア』・『イ』・『エ』・『反転母音のアェ』等を発声したときに、あの「赤ちゃんの泣き声のような音質」になってますか? 単に発声して「声になっている」というのとは違います。 あのように「しっかりとした声」です。
場合によって「シャープな声」とか言った方がわかりやすい事もあるようです。
必然的に今よりも多少ボリュームが出ませんか? 勘違いしないでくださいね☆
「ボリュームを出そうとしなくても、声門(声帯)がしっかり閉まり、しっかりとした声になったために、今より自然にボリュームアップになった」ということです。
でも、頭でわかっても実践がなかなか出来ない!
声門(声帯)を閉めているつもりで、思っている以上に頑張って閉めているのに全く「赤ちゃんの泣き声」みたいにならない。。。
そういう場合、普段から「話し方の音域」で「アッアアッア」「イッイイッイ」など、スタッカートで発声してみてください。(テキストにあるような音型でスタッカートでももちろんOK)
この時、絶対に顎、口、体を動かさず、スタッカートの度にしゃくったような発声にならないように気をつけて下さいね。
息もれ傾向が強い場合、結構、思っている以上に意識しないといい感じにならない事が多いのですが、この時に注意が必要です。
それは何か。。。
「思っている以上に声門(声帯)を閉めるように。。。」とアドバイスしてはいますが、「不必要な力が入っている」「ウッと喉が詰まる感じがする」となると、それは違います。
そういう感じがするのであれば、違っている方向なので、仕切り直して慎重に再度挑戦してください。
赤ちゃんはあんなに泣いていても、体はフニャフニャのままです。
「力」については、ここにヒントがあります。
そうです、必要な力。。。「協力筋(協働筋)」は使うけれど、不必要な力は要らないのです。 この感覚も、段々と分かってくると良いのですが。。。
文章にするのは結構難しいです。本当に。。。
次回は、「息もれ傾向」の悪しき原因の1つの事例を。。。
最後に・・・歌えるその日までNever, Never Give Up!
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