メタルが好きな生徒さんのレッスン。
元々高音タイプですが、その分「低音」が苦手でした。
「換声点」辺りではコントロールが上手く行かず、多少息モレ傾向だったので、反転母音の「アェ」や、「イ」「エ」で発声してもらい、オモテを混ぜる事をやってきましたが、その「アェ」や「イ」「エ」自体が上手く発声出来ないでいました。 高音は難なく出るがために、その落差に本人も相当、歯がゆかったと思います。
でも、諦める事無く、腐る事なくじっくり練習に取り組み徐々に良い方向に。
自宅で練習すると上手く行かない。。。と最初は悩んでいて、よくメールで相談を受けました。 私も最初はそうでしたし、誰しも最初が大変なので同じです。
自宅に帰った途端「あっている方向の練習と言われても、どの音質が正しいか解らなくなる。。。」という事に陥るからです。
ウラ声やオモテ声を習得し、換声点辺りでウラ声とオモテ声の混ぜ方を慎重に確かめながら発声しても慣れないうちは「色んな音質の声がその時々に出て、どれがあってるの????」と。
大袈裟かもしれませんが事実です。
彼も私ほどで無くても、この部分で悩んでいた1人という事。 でも徐々に良くなって行き、いつも冷静ですが最近は自信が現れて来たように思います。
そう、1つ1つクリアになって来ている事が解ってきたから。。。
大きなステップじゃなくてもいいのです。 ほんの少しでも出来なかった事が出来た事実があれば、人は「やる気」が出ます。
「高音タイプ」といって人は羨ましいと感じると思いますが、その維持や、高音まで持って行く過程の「中音域の発声の持って行き方」で悩んでいました。でも本当に良く出来るように。
先日のレッスンは素晴らしかったです!
彼も満足そうな笑顔。「自分でも楽に高音まで力強いミックスボイスで行けました」と感想を一言。
そこで、今やっている発声がどのように「曲に反映させるのか?」をやって行こう!という事で課題曲を決めて行きました。
その時の様子の写真です。
もちろん課題曲のジャンルは「ハードロック」や「ヘヴィメタル」。
彼が、携帯で歌ってみたい曲を探し中。
彼から各バンドのボーカルの歌声を流してもらいながら、各バンドのバンド形勢を教えてもらい、講義を受けているようでした☆
それにしても、ハードロックや、ヘヴィメタルのボーカルって上手い具合にミックスボイスで歌い上げてますね。(高音の最後の音まで全てミックスボイスかどうかは、表現よって変わります)
もちろん、個人差はあるし、オモテ声が強い傾向のボーカル。。。などありますが、これは「曲を表現するため」のテクニック的なところもあると思います。
また、ロック/ポップスの「ライブ」は独特の雰囲気の中でプレイするものですから、「こうじゃなきゃいけない」なんて堅苦しいルールは無いですもんね。 様々な歌唱スタイルがその時、その瞬間でボーカルによって表現されればピュアで最高だと思います!
さてさて、「課題曲」はブラジルのサンパウロ出身のバンドの「ANGRA」の曲と決まりました!
楽しみです!
こういうのを歌い上げると気持ち良いでしょうね〜。
’60〜’70年代のロック、ファンク、ソウルが好きな私ですが、このブログでも書いているように、ヘヴィメタルも好きです。
単純にカッコいい!
朝の目覚めにクラシック。。。という方もいるとは思いますが、私は「No」です。
憂鬱な朝ほど「ヘヴィなサウンド」というのもアリかと。。。
アドレナリン全開です! 「戦闘モード」になり気分がアップします(笑) 駅までの道のりに聴く時がありますね。。。毎朝では無いですが。
まあ、考えてみれば「戦闘モード」が過ぎて、過激な歌詞に煽られて行動も激しくなる。。。という事があり、海外では日本より割と「ヘヴィな歌詞」「CDジャケット」の規制が厳しいですけど、私は幸い「英語が解らず、サウンドありき」ですから、そこは問題無し!
さて、話しは元に戻りますが、とにかく彼には「明るい兆し」が見えて来ました。これを潰さないためにも慎重に曲に発声を反映して行きたいですね。
今回のレッスンで、ちょっと歌ってもらいましたが、少し調子が狂ったようです。 でもこれは問題無し! 殆どの人がそうだからです。発声を歌に活かすのは難しい。 何度も書きますが「感情を込める事」も大事ですが、その前に折角整った発声を「どう活かすか?」を慎重に!
まずは母音だけで歌ってもらいます。
その母音の発声の仕方も色々とあります。 そのアドバイスをして先日のレッスンは終えました。
とにかく、何回もこのブログで書いているように「安定するまでが長い」です。
彼も本当に良く頑張って今はどの母音でもそれなりに発声できます。でも「安定」これからです!
大好きなヘヴィメタルを、彼が納得する形で歌えるようにサポートしていきたいですね。
これから、これから!
私もまだまだ。。。
がんばろ!
ANGRAについてはこちらをどうぞ。
最後に・・・歌えるその日までNever, Never Give Up!
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